モノナナイロもオープンして早半年。個人作家さんのかわいい食器が増えてきて嬉しい限りです♪これからも、少しずつ増えていく予定ですので、ぜひ楽しみにしていてくださいね(^-^)
さて、モノナナイロでは、主に陶器、磁器と呼ばれる食器を取り扱っているのですが、素材だけでなく、特性やお手入れ方法もそれぞれ違います。
本日は、個人作家さんのデリケートで素敵なうつわを末永くご愛用頂くために、陶器と磁器の扱い方をご紹介いたします!
目次
陶器とは?
デザインが豊富!素朴であたたかみのある素材
陶土と呼ばれる粘土が主な原料で、磁器よりも低い温度で焼き上げられます。
焼き締まらず柔らかいため、吸水性がありますが、釉薬(ゆうやく)を掛けて水を通しにくいようにしています。
熱伝導が低く、熱しにくく冷めにくい。透光性はなく指ではじくと、コンッという鈍い音がします。
和食器に多く、不透明でやさしくあたたかみのある印象です。また、素材感を感じる様々なデザインがあります。
基本的に電子機器はNG
陶器は柔らかく吸水性があるため、なるべく電子レンジ、オーブンの使用は避けましょう。
家庭用の電子レンジで、短時間の温め程度なら問題がないものが多いのですが、繰り返しの使用で傷みやすくなり割れる可能性があります。
また、耐熱陶器はオーブンOKですが、急激な温度変化に弱いため、熱いまま急に冷やしたりするのはやめましょう。
食洗機は基本的にメーカーものの量産品はOKな場合が多いですが、作家ものやハンドメイドの陶器は繊細な作りで傷つきやすいものが多いため、食洗機の使用はやめましょう。
手をかけて大事に育てましょう。
陶器は吸水性があるため、シミができやすいです。
シミを防ぐためにうつわを使用する前に目止めを行いましょう。
これだけでシミを防ぎ、うつわを長くきれいに保つことができます。
※目止めとは陶器に煮汁などの匂いやシミが付くのを防ぐために、米のとぎ汁などでんぷん質のあるもで、粗い陶器の細かい穴をふさぐこと。
■目止めの方法■
たっぷりの米のとぎ汁で20分ほど浸けおくか、5分ほど煮ましょう。取り出したら良く洗い洗い、しっかりと乾くまで乾燥させてください。
お食事後は、シミの原因となるため、なるべく早く洗ってしっかり乾燥させてください。
熱々のお料理の盛り付けに。花器やインテリアとしても。
熱しにくく冷めにくい特徴を活かして、あたたかいお料理を盛り付けたいときに陶器のうつわはおススメです。
熱々のシチューを入れたりオーブン料理を盛り付けたり、お鍋の取り皿としてもピッタリです。
また、陶器のうつわはデザインの幅がとても豊富なので、お食事用のうつわとしてだけでなく花器や小物入れなど、インテリアの一部として使っていただくのも素敵ですよ。
磁器とは?
薄くて軽くて丈夫!日常使いしやすい素材
ガラス質を含む陶石が主な原料で、陶器よりも高い温度で焼き上げられます。
磁器は陶器と逆で熱伝導が高く、熱しやすく冷めやすい。
素地は白くて硬く、吸水性がないので汚れがつきにくくとても扱いやすいです。強度があるため薄く作られているものが多く、光にかざすと透けます。
指ではじくとキーンと金属のような高い音がします。
絵付けや色絵の発色がきれいに表現できます。洋食器に多く、透明感がありスマートで統一感のある印象です。
電子機器は使えます。
陶器より強度があるため、電子レンジ、食器洗い乾燥機は使用できます。オーブンは割れる可能性があるため、耐熱性の食器以外は避けましょう。
金銀彩・色絵が施されているものは、装飾がはげたり焦げ付いてしまったりする可能性があるので電子機器の使用は避けましょう。
カンタンにお手入れできます。
磁器は吸水性がなく割れにくいので、比較的お手入れは簡単です!
使い始めは中性洗剤とスポンジで洗ってからお使い下さい。
しまうときは、カビの原因になる場合があるので、しっかりと乾燥させてからしまいましょう。
汁物の盛り付けや、うつわで華やかさをプラスしたいときに。
磁器の和食器は色絵が施された華やかなものや、強度があるので薄手なものが多いです。
例えば旅館のお食事のように、いろんな絵柄の小鉢にちょっとずつおかずを分けて盛るだけで食卓がにぎやかで楽しいものになりますよ。
また、吸水性のない磁器は汁物の盛り付けにも最適です。色の濃いソースを使ったお料理や煮物も気兼ねなく盛り付けられます。
陶器と磁器のポイントまとめ
陶器の5つのポイント
・やわらかく使うごとに表情を変えていくやさしく温かみのある素材
・熱しにくく冷めにくいため、熱いお料理におススメ
・使う前には目止めを。使った後は早めに洗って乾燥してからしまう
・電子機器は×、耐熱性陶器のみ○
・素材の表現やデザインが豊富で、インテリアとしても楽しめる!
磁器の5つのポイント
・硬くて丈夫で薄い!とても扱いやすい素材
・吸水性がないため、色の濃いお料理におススメ
・絵付けや色絵のうつわで食卓に華やかさを
・電子機器は○、ただしオーブンは耐熱性磁器のみ(金銀彩・色絵のうつわは×)。
陶器、磁器ともに特徴や正しい扱い方はまったく違うのですね!
素材の成分はうつわによってそれぞれ違いますので、商品の取り扱い方法がある場合は、必ずその方法に従ってくださいね。
うつわのことを知ることで、デザインだけで選ぶのではなく、盛り付ける料理によって器を使い分けることができるようになりますよ。
お気に入りのうつわは、丁寧に扱って長く大切に使っていきたいものですね(^-^)
monoananiroスタッフのアサヤマです♪
ハンドメイドのうつわやこだわりのある雑貨ものが大好きです。民芸もののうつわも好き。
ブログを通して作家さんのうつわやこだわり雑貨を、みなさまと一緒に楽しんでいけたらと思っています!