凛として美しい。濱岡健太郎さんの白い器

八角プレート 21cm

混じり気のないきめ細やかな白と、精密に丁寧に作られた美しい形。

濱岡健太郎さんの器は、思わずじっと見入ってしまうほど、繊細な美しさに引き込まれてしまいます。

今回は、愛媛県にある濱岡健太郎さんの、工房をお訪ねし、陶芸家を目指すことになったきっかけや、作品づくりに対する想いを伺ってきました。

陶芸家 濱岡健太郎(はまおかけんたろう)さん

愛媛県にある濱岡健太郎さんの工房にお伺いしたのは夏の終わり。
自宅兼工房の周辺は、とても静かで気持ち良く、濱岡さんの作り出す静かで穏やかな世界観につながるような心休まる場所でした。

工房の目の前は大きな川。国道が遠く、とても静かで心安らぎます。

実は、濱岡さんに初めてお会いするわたし。
かなりドキドキしていましたが、工房を訪れると、笑顔が素敵な濱岡さんとお母様が!
親戚のお家に来たような、あたたかいおもてなしをしていただきました◎

素敵な白い器がずらり!実はこちらはお父様の作品です。

自宅に隣接する工房に入ると、テーブルの上にたくさんの白い器がずらり。
置いてある白い器は、実は濱岡さんのお父様の作品。
お父様も陶芸家でいらっしゃいます。

自然な流れに身をまかせ陶芸の道へ

陶芸作家さんらしい作業場。ここから素敵な作品が生まれます。

陶芸家であるお父様の影響で、小さいころから身近だった陶芸の世界。
ですが、はじめは陶芸を志すつもりはなく、専門学校を卒業後は一般企業へ就職したそう。

お父様の仕事が忙しい時期に実家で陶芸を手伝うようになり、そのころから陶芸に楽しさや面白さを感じるようになっていったと言います。

たくさんの型が収められています。

また、濱岡さん特有の白い器づくりの原点は、工房の隣町に隣接する砥部町の砥部焼にあります。

白地に絵付けを施した砥部焼の素材は、真っ白な磁器。その原料に触れる機会が多かったため、自然と白い器に魅了されていったそうです。

オリジナルの「白」と、洗練されたフォルム

こだわりのドリッパー&サーバーで淹れていただいたコーヒー

濱岡さんの白い器は、実は砥部焼ではありません。

砥部焼の土に近いのですが、原料に天草の陶石と、砥部の陶石を混ぜ合わせて作っているため、砥部焼の白とは違った、オリジナルのきめ細やかな白さを作り出しているのです。

濱岡さんの器のもうひとつの特徴は、シンプルで洗練されたフォルム。

ヨーロッパのアンティーク食器のような美しい八角プレートや、透けて見えるほど、とても薄く作られたマグカップは、どれも濱岡さんが目指した使いやすくてかっこいい形だそうです。

八角プレート 24cm ツヤなし

なるべく手に持つものは軽くなるよう薄く作ろう、テーブルに置くお皿なら、逆に重さを持たせようなど、使いやすさを考えながら作っています。

カップなら、口当たりを意識しているそう。
飲んだ後の雫が垂れないように、アールをもたせた飲み口は、手仕事だからこそできるひと手間です。

そんな風に、使い心地の良さを追求して作られた作品は、どれも無意識に手に取ってしまうほどの心地よさを感じるのです。

思いのまま自由に使ってもらいたい

リム小鉢 S ツヤなし

いろんな料理を入れて自由に楽しんでもらいたいなと思います。

どのように食卓で使ってもらいたいかという質問に、そのように話す濱岡さん。
例えば、リム小鉢はもともと副菜を入れる小鉢として作っていたそうですが、
お客さまがスープを入れて楽しんでいるのをみて、逆に自由な使い方を教えてもらったそうです。

シュガーポット

ゆったりとしてやさしい雰囲気をまとった濱岡さんですが、お話を聞いていると、細部にまでこだわりを持って作品を作り上げる、信念のような想いを感じました。

自然な流れに身をまかせて、陶芸の道に進んだ濱岡さん。
“自分自身がかっこいいと思うもの、使いやすいと感じるもの”
そういった自然体でありながら、真っすぐな想いで作られた作品は、気づいたら毎日使っているような、いつも身近にある手放せない器のひとつになってくれるはずです。

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